Coffee Guide
スペシャルティコーヒーとは
スペシャルティコーヒーとは、単に「高級なコーヒー」という意味ではなく、品質・生産背景・味わいのすべてにおいて高い基準を満たしたコーヒーのことを指します。
一言言でいうと、
「生産から一杯のカップまで品質とストーリーにこだわったコーヒー」
ということです。
もう少し具体的に説明すると、次のような特徴があります。

1. 品質評価が高いコーヒー
スペシャルティコーヒーは、専門家による評価(カッピング)で100点満点中80点以上のスコアを得た豆だけが該当します。欠点豆が少なく、風味や味が良いことが重要です。
2. 生産から消費までの「顔が見える」
どこで・誰が・どのように育てたかが明確です。
例えば
農園名や生産者が分かる
標高や品種、精製方法が明記されている
つまり「トレーサビリティ(追跡可能性)」が高いコーヒーです。
これは、日本酒の酒蔵や、ワイナリー、ウイスキー醸造所などに似ています。
日本酒なら、杜氏は誰? どんなコメを使用しているのか? 麹や酵母の種類は? 醸造の方法など。
ワインなら、どんなブドウを使用しているのか? 1種類だけのブドウなのか?ブレンドなのか?
ウイスキーなら、どこの醸造所で、どのような製法で作られているのか? シングルモルトなのか?ブレンデッドなのか? などなど。
スペシャルティコーヒーも同様に、小規模農園で栽培、精製しているところが多く、生産者さんがどのようなこだわりをもって、コーヒー豆を作っているのかが明確です。
その土地ならではの栽培、さまざまな精製方法、単一の豆もあれば、数種類ブレンドする場合もあります。
あるワイナリーで作られた赤ワインが、カベルネソーヴィニヨンとメルローをブレンドしているものや、
ウイスキー醸造所で、同じシングルモルトであっても熟成度合いが違う原酒をブレンドして飲みやすくしたりすることに似ています。
必ずしも、単一の豆、単一の農園でなければならないということではありません。同じ地域の複数の小規模農園のコーヒー豆を集めてブレンドしていることもあります。
極端な話、違う国や地域の豆をブレンドしていたとしても、スペシャルティコーヒーと呼ばれることがあります。
その場合であっても、その豆はどこの農園で、誰が作ったのか、追跡が可能であることが絶対条件です。
「コーヒー豆が作られている背景がハッキリとしている」ここが重要なポイントです。
3. 味わいに個性がある
スペシャルティコーヒーの大きな魅力はここです。
産地ごとにフルーツのような風味や花の香りなど、個性豊かな味が楽しめます。
例を挙げると、
エチオピア:ベリーや花のような香り
コロンビア:バランスの良い甘みと酸味
ケニア:明るい酸味とジューシーさ
など
4. 適正な価格で取引される(フェアトレード)
品質に見合った価格で取引されるため、生産者の生活向上にもつながります。
安さ重視ではなく、「価値」に基づく取引です。
適正な価格でコーヒー豆が売買されることで、生産者さんは安定してコーヒー豆栽培に従事することができ、商社やお店は質の高いコーヒーを提供することができます。結果として、お客様は美味しいコーヒーを飲むことができます。
生産者・バイヤー及び提供者(お店)・お客様。この三方全ての方にメリットがある。
この関係性こそ、理想で普遍的な価値であると確信しております。